セラピスト日記
気持ち
「みかちゃん、あいつのこと頼むね」
そう言った金髪の青年は、笑顔で長野に帰っていきました。
小さくて、悪ガキで、かわいくて・・・幼い頃からずっと見てきた友人の長男は、新しい道を見つけて来春には東の街に旅立つそうです。まほうのつえのカードセラピーやハンドセラピスを体験しつつ、口をついて出るのは母親の心配。「なんかさー、最近落ちこんどるじゃんね」「俺には詳しいこと言わんけど、ずっとぶつぶつ言っとるじゃんね」冗談のように軽く話しながらも、真剣に心配してることが見え見えだぞ。自分が近くにいて、話を聞いてあげられないことを気にしてるんだ。知らない間に優しくて、頼もしい大人になったね。
家族にも、恋人にも、友達にも、自分の本当の気持ちは100%で伝わることはない。自分も相手の気持ちの100%を感じとることはできない。でも、目に見えないから、形がないから、わからないからこそ「気持ち」を大切にしていきたいですね。
自分の気持ちも
相手の気持ちも
初心
たくさんの方々に助けられ、「まほうのつえ」が本日より正式にOPENいたしました。
イデアルの阿部先生はじめ、ハンドセラピス美容学院の関係者の皆様、指ヨガのYOKO先生などに導いていただき、多くのことを学ばせていただきました。
何より、心優しき友人たちが私のことを気遣い練習に付き合ってくれたこと、多くのお友達を紹介してくれたこと、家族の協力など、仕事をやめて2か月半、人生でこんなに感謝したことはありません。
今日もお客様が笑顔で帰っていかれる姿に感謝し、このサロンをはじめて本当に良かったと思えました。「初心」を忘れず、これからも精進していきます。
まほうのつえ
〇リーポッターやファンタスティック〇-ストの映画の中には、たくさんの魔法が出てきます。楽しい魔法や派手な呪文も魅力的ですが、私が一番心惹かれるシーンは、散らかった部屋や闘いで荒れ果てた街が、魔法使いたちのかざした杖によって、音もなく、静かに、元に戻り、あるべき場所に整っていくシーンです。いつもそのシーンで胸がいっぱいになります。
こころも身体も、こんな風に静かに整えていくことができたら・・・と、サロンの名前は迷わず「まほうのつえ」に決めました。
みなさんのこころと身体を整える「つえ」になれるようにと願っています。
大切な場所を目指して
今年の3月、自分がこれからどうしていくのか、まだ森のなかで道に迷っているような状態でした。
退職しよう、リセットしよう、までは良かったのですが、決まっていたのは自分の手と言葉を通して癒しを伝えられる仕事をしよう、だけ・・・。
僅かな手がかりを頼りに本格的にスタートをきった4月。
体験して、
勉強して、
考えて、
ひとつひとつ自分で決めての繰り返し。
疲れ果てて、心細い夜もありました。
でも、奇跡のような出会いに恵まれて、気が付けば今ここに「まほうのつえ」があります。
一人でも多くの方の大切な場所になれますようにと、またひとつひとつ、思いを積み上げていきます。
「まほうのつえ」で誰かのこころとからだが整いますように・・・。